高齢者や買い物に不安を感じる方が、もっと安心して外出できる社会へ。
新潟市中央区のスーパー「ウオロク関屋店」で始まったスローショッピングは、そんな願いを形にした取り組みです。
スローショッピングとは?
「スローショッピング」は、買い物に時間がかかっても焦らず、自分のペースで楽しめるよう設計された買い物支援サービスです。
毎月第2水曜日の午前10時~12時に開催され、地域のボランティアや企業が連携して運営しています。
主な特徴
- スローレジ:ゆっくり支払いができる専用レーン
- 買い物サポート:ボランティアが付き添い、商品選びをサポート
- 休憩スペース:会話や交流ができる憩いの場
- 相乗りタクシー:自宅から店舗までの送迎サービス(片道500円~)
背景にある想い
この取り組みは、通院サービス株式会社とボランティア団体「はまなす」が共同で企画。
「買い物に行きたいけど不安」「人と話す機会が減った」といった声に応える形でスタートしました。
利用者ならば「一人で買い物に行くのが大変だったけど、楽だった」「人と話せて楽しかった」といった声が寄せられ、買い物が社会とのつながりや心の充足感につながることが改めて実感されています。
新潟から広がるやさしい社会づくり
スローショッピングは、単なる買い物支援ではなく、地域の絆を育む場でもあります。
高齢者が安心して外出できる環境づくりは、今後の地域福祉にとっても重要なテーマです。

今回のスローショッピングは、「こうだったらいいな」をちゃんと形にした、すてきなチャレンジだと思います。
地域の声に耳を傾けて、一歩を踏み出すって、誰にでもできることじゃない。だからこそ、実行した方々の覚悟とやさしさがすごく伝わってきました。
買い物って、ふだんは当たり前のこと。でも年齢を重ねると、その「当たり前」がだんだん難しくなっていきます。
だからこそ、外に出て、自分の目で商品を選んで、誰かとちょっと話す、そんな時間が、きっとすごく楽しくて、心の栄養にもなるんだと思います。
この活動を知って、「やっぱり何かできることがあるかもしれないな」と改めて感じました。
街でシルバーカーを押して歩くおじいさんやおばあさんを見かけるたびに、暑い日も寒い日も、天気の悪い日も、「何かできないかな」と思っていました。シルバーカーを押して歩く姿を見て、私もそう遠くない日常だと思うんです。
今回の取り組みは、そんな気持ちにそっと寄り添ってくれるような、静かだけど力強い一歩だなと感じます。