ニュースを見てたら、なんと!あの「白身のトロ」と称される最高級魚ノドグロが、世界で初めて完全養殖に成功したそうです。

今回の快挙は、養殖研究で知られる近畿大学と、新潟県糸魚川市にある海洋高校が2018年から共同研究を続けてきた成果です。これまでノドグロの赤ちゃんを育てるのは至難の業と言われてきましたが、生徒たちが水槽で大事に育て、ついに「人工孵化で育った親から、次の世代を誕生させる」という完全養殖のサイクルを達成しました。
新潟から歴史が変わるような、まさに革新的なニュース。しかし、この快挙は私たちの食卓や未来をどう変えていくのかでしょうか。期待と現実の両面から深堀りします。
期待される「安定供給」の形
ニュースの中で地元の漁師さんも語っていたように、ノドグロは漁に出られる時期が限られています。そこで期待されているのが、「漁ができない時期でも、養殖によってノドグロを提供できる」という体制です。「いつでも美味しい魚を届けたい」という関係者の想いが、現実に一歩近づきました。
これからはどうなる?市場に訪れる変化と課題
このニュースを聞いて、私が革命だと感じた一方で、気になったポイントが3つあります。
- 価格差がもたらす市場の逆転
マグロの事例では、天然と養殖で3倍から5倍もの差がつくことも珍しくありません。もしノドグロでも同様の差が生まれれば、これまで高嶺の花だった高級魚は、一気に養殖が主流の「身近な魚」へと姿を変えるでしょう。高い天然物は、やがて高級料亭など一部でしか扱われない特別な存在になっていくのかもしれません。 - 現場の正義感と市場のリアリティ
漁師さんの「漁ができない時期に届けたい」という正義感は素晴らしいものですが、安定した量が確保されるようになれば、既存の漁業のあり方そのものが大きく揺らぐ可能性もあります。まだまだ先の話かもしれませんが、ひとたび安定供給が実現すれば、うかうかしてはいられません。 - 「味覚の基準」が書き換わる未来
養殖マグロの例を見ると、脂が乗り、品質の安定した養殖物を美味しいと脳が解釈し、天然物との差を感じにくくなっています。特に、幼少期から養殖魚を食べて育つ世代にとっては、食べ慣れている味こそが正解になります。ノドグロも同様に、養殖技術で最適化された味が普及すれば、それが新しいスタンダードとして定着していくのではないでしょうか。
新潟いいね!今回のノドグロ完全養殖の成功は、天然資源を守りつつ、美味しいを安定的、持続可能にするための大きな一歩です。
しかしまだ先の話といえ、安定供給が現実味を帯びてきた時、私たちは「天然」と「養殖」のそれぞれの価値をどう捉え、どう棲み分けていくかを問われているはずです。安さを追求するだけではなく、伝統的な天然物の価値を守りながら、養殖ならではの新しい楽しみ方を見つけていく。そんな未来を見据えた準備が、少しずつ始まっていくことでしょう。











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