新潟県糸魚川市の学校で、地元で捕獲された猪（イノシシ）の肉を使った「ジビエ給食」が昨年から導入され、今年で2回目の実施となったそうです。
6月5日、市内18校の小・中・特別支援学校の給食で、市内で獲れたイノシシ肉を使ったジビエハンバーグが提供されました。
野生動物による農作物被害対策の一環として始まったこの取り組みは、食育の面でも大きな意義を持っています。
児童たちは「ジビエハンバーグケチャップソース」を味わいながら、命の大切さや地産地消の重要性を学びました。また、地元の猟師や食肉処理の専門家が協力し、安心・安全な調理が施されたことで、イノシシ肉の本来の美味しさを楽しめる貴重な機会となりました。
なぜジビエ給食を提供？
野生動物による農産物被害は、日本各地で深刻な問題となっています。イノシシやシカなどの野生動物が田畑を荒らし、農家の方々にとって大きな負担となっているのです。糸魚川市では、この問題への対策として、捕獲したイノシシの肉を給食に活用することにしました。
また、「命を大切にする」という考え方を児童に伝えるため、地元の猟師や食肉処理の専門家と協力し、安全かつ美味しく食べられる形で提供されました。子どもたちにとって、普段食べることのないジビエ料理を体験する貴重な機会となったのです。
イノシシ肉の味は？臭みはあるのか？
「野生のイノシシって、臭みがあるのでは？」と気になる方も多いでしょう。実際に給食を食べた児童たちの感想では、「思ったより柔らかくて美味しかった！」という声が多く聞かれました。
イノシシ肉は適切な下処理を施せば臭みが少なくなり、旨味が増します。特に、血抜きや熟成をしっかり行うことで、食べやすい状態になるといいます。今回の給食では、イノシシ肉を50％使用した「ジビエハンバーグケチャップソース」として提供され、子どもたちは抵抗なく食べられたようです。
実際、地元の猟師や食肉処理施設の専門家と協力して調理されたため、臭みを抑えた美味しい仕上がりになったのでしょう。
ジビエ給食の意義
ジビエ料理を学校給食に取り入れることには、単なる食事以上の意味があります。
- 地産地消の推進：地元で捕獲された食材を活用することで、持続可能な食文化を育む。
- 命の大切さを学ぶ：食べ物としていただくことで、命の尊さを実感する機会を提供。
- 食の選択肢を広げる：普段食べることのないジビエを体験し、食材への理解を深める。
このような試みは、今後も続けられるのでしょうか？糸魚川市の「ジビエ給食」は、食育や環境保護の観点からも非常に注目される取り組みとなりました。
新潟いいね！地域資源を活かした「ジビエ給食」は、食育の観点からも素晴らしい試みです。子どもたちが普段口にしない食材に触れ、命の大切さを学ぶ貴重な機会となりました。地産地消を推進しながら、観光保護にも貢献できるこの取り組みが、今後さらに広がることを期待したいですね。これをきっかけに、ジビエ料理に興味を持ち、新しい食文化の可能性を感じてもらえれば良いのではないでしょうか。
