2025年5月28日、大相撲界に新たな歴史が刻まれました。第75代横綱・大の里泰輝(本名 なかむら だいき)が史上最速の13場所で横綱昇進を果たし、日本出身横綱としては8年ぶりの誕生となりました。大の里の昇進は、相撲界のみならず、新潟県にも大きな影響を与えています。
大の里のプロフィールと新潟との関係
大の里は石川県津幡町出身ですが、中学から新潟県糸魚川市の能生中学校へ相撲留学し、その後海洋高校へ進学しました。つまり、糸魚川市は大の里が相撲の技を磨いた大切な場所であり、新潟県との深い関わりがあります。
大の里の相撲人生は、まさに努力と挑戦の連続でした。高校時代には厳しい稽古を積み、全国大会でも活躍。その後、日本体育大学へ進学し、学生横綱として名を馳せました。卒業後に角界入りし、驚異的なスピードで番付を駆け上がりました。
史上最速の横綱昇進!その快進撃とは?
大の里は2023年5月場所で初土俵を踏み、そこから驚異的なスピードで番付を駆け上がりました。2025年5月場所では2場所連続優勝を果たし、横綱昇進を確実なものとしました。
大の里の昇進は、歴代横綱の中でも異例の速さです。例えば、輪島は21場所、朝青龍は25場所、白鵬は38場所を要しましたが、大の里はわずか13場所で横綱に昇進しました。っこれは昭和以降の記録を大幅に更新する快挙です。
新潟県内での祝福ムード
糸魚川市では大の里の横綱昇進を祝う懸垂幕が掲げられ、地元の関係者や相撲ファンから祝福の声が上がっています。大の里自身も「新潟に良い報告ができた」と語り、新潟とのつながりを大切にしていることがうかがえます。
また、新潟市では歴代横綱の資料を展示する「中之口先人館」にて、大の里の功績を称える特別展示が企画されています。新潟県内の相撲ファンにとっても、大の里昇進は大きな誇りとなっています。
糸魚川市での特別企画と地域の盛り上がり
糸魚川市の道の駅マリンドリーム能生では、大の里関の特設コーナーが設けられています。このコーナーでは、大の里の学生時代の写真やサインが展示されており、地元の人々や観光客が大の里の軌跡をたどることができます。
さらに、横綱昇進を記念して、横綱セールが開催される予定で、特定の商品が半額で販売されるなど、地域全体でお祝いムードが広がっています。
また、糸魚川市では大の里関の功績を称えるため、ラッピング列車が運行されています。これは、大の里が過ごした能生中学校・海洋高校の出身力士を応援するために企画されたもので、列車には大の里関の姿が描かれています。この列車は、糸魚川市内を走る日本海ひすいラインで運行されており、地域の誇りとして注目を集めています。
さらに、糸魚川市の商店街や飲食店では、大の里関の活躍を祝う特別メニューやキャンペーンが展開されており、地元の人々が彼の成功を喜んでいる様子がうかがえます。
横綱としての決意と今後の展望
昇進伝達式では、「唯一無二の横綱を目指す」と力強く決意を述べました。大の里関の師匠である二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)も「稽古は嘘をつかない」と彼の努力を称賛しています。
今後は、横綱としての責任を果たしながら、さらなる成長を遂げることが期待されています。特に、土俵入りの型として雲竜型を選択し、伝統を受け継ぎながら新たな横綱像を築いていくことでしょう。

正式な出身地は石川県ですが、新潟県で相撲の基礎を築いた大の里関の横綱昇進は、新潟県にとっても誇らしいニュースです。今後の活躍に期待が高まります。