【角金鍔が一番人気！】角屋悦堂（老舗和菓子店）岩室温泉（新潟市西蒲区）

歴史と伝統

角屋悦堂の歴史は、江戸時代後期にまで遡り、当初は塩などを販売する万屋として始まりましたが、岩室温泉の発展に伴い、団子や饅頭などの和菓子を作り始めました。昭和7年に正式に和菓子店として登録され、現在に至ります。この長い歴史と共に、地元の人々や観光客に愛されるお店となりました。

看板商品「角金鍔」

角屋悦堂の一番人気の和菓子は「金鍔（きんつば）」です。金鍔は、小豆、青えんどう、白いんげんの3種類があり、それぞれの素材の風味を生かした上品な甘さが特徴です。特に小豆の金鍔は、国産の小豆を使用し、しっとりとした食感と濃厚な味わいが楽しめます。青えんどうの金鍔は爽やかな風味と適度な甘さ、白いんげんの金鍔は滑らかな舌触りと控えめな甘さが魅力です。これらの金鍔は、それぞれ異なる風味と食感を楽しむことができるため、和菓子好きにはたまらない逸品です。

名物の黒い温泉まんじゅう

角屋悦堂の名物として紹介された黒い温泉まんじゅうも見逃せません。岩室温泉の黒湯に便乗して販売されています。岩室温泉の湯は硫化鉄と硫黄が含まれているため、温泉に浸かると足が黒くなることがあります。これを面白いと感じる方や、黒くつくのを嫌がる方々もいます。

そこで、旅館の女将さん達と商店が協力して「黒いシリーズ」を作りました。角屋悦堂では、竹炭入りの温泉まんじゅうを販売しており、この独特な風味と見た目が多く人々に愛されています。

おこわ団子

角屋悦堂のもう一つの人気商品は「おこわ団子」です。新潟県産の米と笹を使用し、あんこの入った団子にご飯をつけた独特な和菓子です。ほんのりと醤油の塩気と控えめな甘さが絶妙なバランスを保ち、多くの人々に愛されています。

地元の文化と和菓子

地元の岩室民には、宴会のお酒のお供に水ようかんを食べる習慣があります。角屋悦堂の水ようかんは、冬季限定の商品であり、寒い季節に温かいお茶と共に楽しむのに最適です。このように、地域の文化と密接に結びついた和菓子を提供していることも、角屋悦堂の魅力の一つです。通常、夏の涼しさを感じさせる水ようかんが、冬季限定で楽しめるのは、岩室温泉ならではのユニークな習慣です。

季節限定の和菓子

角屋悦堂では、季節ごとに変わる限定和菓子も楽しめます。春には桜餅、夏には水ようかん、秋には栗きんとん、冬には雪見だいふくなど、季節ごとに味覚を楽しむことができます。これらの季節限定の和菓子は、その時期にしか味わえない特別な美味しさを提供してくれます。

店舗情報