2025年夏、新潟県上越市では水源である正善寺ダムの貯水率が急激に低下し、市民生活に直結する水不足の危機が続いています。市は節水要請や給水支援を強化しながら、断水回避に向けて取り組みを続けてきました。
そして最新の発表によると、8が17日までの断水は回避できる見通しが示されました。
目次
正善寺ダムの貯水率と断水の可能性
- 最新の貯水率:12.7%(7月30日午後時点)
- 7月下旬から1日1ポイント前後のペースで減少
- 市は「断水実施の際は14日前までに告知」と方針を変更
- 断水は回避されたが、節水努力の継続が前提条件
温浴施設の無料開放(7月31日~)
市は節水区域に住む市民や帰省・介護で訪れる方を対象に、市営8施設+民間1施設を無料開放しています。
対象施設一覧(一部抜粋)
- 市営:上越リゾートセンターくるみ家族園(東中島)
- 市営:ゆきだるま温泉久比岐野(安塚区)
- 市営:鵜の浜人魚館(大潟区)
- 市営:吉川ゆったりの郷(吉川区)
- 民間:天然温泉 門前の湯(〜8月8日まで)(下門前)
※利用時に住所確認あり。1人1日1回まで。
追記:2025年7月31日現在の対象施設(市が所有する温浴施設)一覧の情報は以下です。

+ 民間:天然温泉 門前の湯(〜8月8日まで)(下門前)
※2025年7月31日時点での情報
給水スポットの設置
節水区域外に計47か所以上の給水スポットが設置され、24時間利用可能な場所も多数あります。容器持参で申込不要、1回20Lまでの制限あり。
※2025年7月31日時点の情報
市の対応と今後の見通し
- 節水率40%以上を目標に市民へ呼びかけ
- 消雪用井戸水の活用や配管工事を急ピッチで進行中
- 節水効果により、配水量は約25%減少と一定の効果
- 市長は「断水回避には市民の協力が不可欠」と強調

お盆の断水が回避されたことは朗報ですが、水源の回復には時間がかかる見込みです。市民一人ひとりの節水意識が、地域全体の安心につながります。