村上市で毎年7月に開催される「村上大祭(むらかみたいさい)」は、400年近い歴史を誇る壮麗な祭礼です。とりわけ前夜に行われる「宵祭り」は、幻想的な灯りとともに屋台が町を巡る、見逃せない一夜。この記事では、2025年の開催情報をもとに、村上大祭の魅力や見どころ、スケジュール、アクセス情報までを詳しくご紹介します。
村上大祭とは?西奈彌羽黒神社の例大祭として続く伝統

村上大祭は、「西奈彌羽黒神社(せなみ・はぐろ・じんじゃ)」の例大祭として、寛永10年(1633年)から続く歴史ある祭りです。2018年には「村上祭の屋台行事」として国の重要無形民俗文化財に指定されました。
この祭りは、新潟三大高市(たかまち=縁日)のひとつにも数えられ、地域の誇りとして今も大切に受け継がれています。
宵祭り(7月6日)の見どころ 夜の町を彩る「おしゃぎり」巡行
宵祭りでは、高さ5メートルを超える19台の屋台(おしゃぎり)が町内を巡行します。屋台は彫刻や漆塗り、金銀の装飾が施された豪華絢爛な造りで、夜には提灯の灯りがともり、幻想的な雰囲気に包まれます。
宵祭りのスケジュール(予定)
- 午後3時ごろ:各町内から屋台が順次出発し、巡行スタート
- 夕方~夜間:屋台に提灯の明かりが灯り、夜の幻想的な巡行が始まる
- 午後10時ごろ:屋台の巡行が終了(目安)
- ※大工町の屋台は修理中のため、2025年は巡行なし(らしい)
- 露店は7月6日~8日の3日間、各日22時まで営業予定
- 屋台の位置は「まつりNOW for 村上大祭」でリアルタイム確認可能
本祭り(7月7日)の見どころ 神事と昼の巡行
本祭りは、神社での神事とともに、昼間の明るい中で屋台の細部までじっくり楽しめる日です。宵祭りとはまた違った趣があり、地域の熱気が最高潮に達します。
本祭りのスケジュール(予定)
- 午前6時ごろ:西奈彌羽黒神社にて神事が執り行われる
- 午前7時ごろ:屋台が町内を巡行開始
- 午前10時ごろ~:屋台が神社へ集結し、お祓いや祝詞の儀式
- 午後:町中で屋台の巡行が続き、観光客でにぎわう
- 午後10時ごろ:屋台の巡行が終了(目安)
- 露店はこの日も夜10時まで営業予定
アクセス・駐車場 混雑を避けるためのポイント
祭り当日は交通規制が敷かれ、町中心部への車の侵入が制限されます。以下の臨時駐車場が用意されています。(いずれも8時~22時予定)
- イヨボヤ会館(約80台)
- おしゃぎり会館(約40台)
- 村上市生涯学習推進センター(約180台)
- 藤基神社(約140台)
- 新潟県村上地域振興局(約50台)
- 旧ジャスコ跡地(約400台)
屋台の現在位置は「まつりNOW for 村上大祭」というスマホ対応サービスでリアルタイム確認が可能です。

村上大祭は、歴史と芸術性が融合した新潟県屈指の伝統行事です。宵祭りの幻想的な屋台巡行と、本祭りの神事と昼の華やかさは、訪れる人たちに深い感動を与えます。読み方や交通情報など、細やかな配慮をもって紹介することで、地域文化の魅力をより多くの人に伝えることができるでしょう。2025年の夏、村上の町で歴史と熱気を体感してみませんか。
詳しくは「村上市公式サイト」をご覧ください。