青海神社は726年に創建。
安産の神様で、越後戦国武将の上杉謙信公の母の虎御前が謙信を懐妊した時に月に1度、安産参りに来ていた謙信ゆかりの神社です。
由緒ある神社の池に在来種を食い尽くす危険な外来種ブルーギルがたくさんいた。
青海神社は山の中腹に拝殿があり、その脇には湧き水が溜まった池があり、その池から高低差を利用し水を流し計4つの池になっている。
4つの池は参拝客が訪れる地域住民の憩いの場となっている。
青海神社では2019年に1番下の神池の水を抜き地域の子供たちと共に生態調査と清掃を行った。
その時にとんでもない事実が発覚する。
危険外来種ブルーギルが大繁殖していた。
権禰宜(ごんねぎ)の古川修さんが本家の池の水ぜんぶ抜くに依頼し本格的にブルーギルの親玉の大捕獲を行った。
池にはいた生き物は?
コイ
全長80cmを超えるコイ
実はコイは在来種と思われていたが、2005年のコイヘルペスウイルスが大流行した際にDNAを調べた結果、中国から来た外来種と判明している。
錦鯉
新潟は錦鯉発祥の地で江戸時代、新潟県で観賞用として品種改良が始まる。80種類以上、海外でも高額で取引される観賞用の鯉。
ミシシッピアカミミガメ
北アメリカ原産 環境省が緊急対策外来種に指定。
近年凶暴化し子どもを噛む事例が増加している。
縁日などで見かける子ガメは5cmほどの大きさだが飼い主に捨てられ野生で巨大化し現在では全国に約800万匹いると推定される。
外来種ブルーギル
これが今回大繁殖していた超危険外来種のブルーギル。
北アメリカ原産 雑食で虫・草・魚など何でも捕食する。
生態系を大きく狂わすため2005年に特定外来生物に指定。
現在は、運搬・輸入・飼育などが禁止されている。
ブルーギルは8cmを超えれば産卵する。
噛んだりはしないが、鰭条(背びれの骨のようなもの)があり刺さる危険がある。
卵は水温が20℃以上なら産む。
卵は砂のところに産み、雄が守っているので繁殖しやすい。
1度に産む卵の数は約3万個といわれる。
今回のミッションで、外来種7種類1308匹、在来種2種類34匹。
外来種ブルーギルは1,044匹を捕獲に成功した。
青海神社(新潟県加茂市)
越後平野をみはるかす加茂山に鎮座まします青海神社は古くから「加茂のお明神さま」と広く親しまれております。青海郷を開拓した青海首一族は、郷内氏子の護り神として神亀3年(726)に祖神椎根津彦命 (しいねつひこのみこと) と大国魂命 (おおくにたまのみこと) を奉斎する青海神社を加茂山の山麓に創建しました。青海郷は、田上五社川から三条井栗、保内までの23箇村であったと伝えられ、加茂市一帯から多くの遺跡や古墳、平安時代の集落跡が発掘されております。
出典元:青海神社 創建由来
青海神社 | |
住所 | 〒959-1300 新潟県加茂市加茂229 |
電話 | 0256-52-0671 |
受付時間 | 9時~16時 |
定休日 | |
URL | 青海神社 |
青海神社(アクセス・周辺の地図・場所)
新潟県加茂市にある「青海神社」さんです。
よく家族で加茂山公園に行くのですが、まさかあの神池にブルーギルが大繁殖していたとは驚きです。
湧き水が溜まった池が下に流れるようになっているので、誰かがブルーギルを持ち込まなければ今回のように繁殖しないはずなので、育てられなくなったからといって川や池など自然界に持ち込んだりしないようにしましょう。
外来種が生態系に大きく影響を及ぼすことを知らない人が安易に逃していると思うので、広く知られたらいいなと思います。
青海神社さんでは加茂山公園、リス園、大型スライダー、軽食が食べられる所などあり、1人でももちろん、友達や家族でも楽しめるスポットです。
※池の水ぜんぶ抜くで取り上げられたのは2020年です。
青海神社(新潟県加茂市)(寺院・神社・景観・観光)