三条市下田地区にある「北五百川の棚田」が、今年でついに終りを迎えることになりました。
日本の棚田百選にも選ばれた場所で、県内でも知名度の高い棚田です。
あの独特の曲線が重なる風景が見られなくなると思うと、なんとも言えない寂しさがあります。
終わりの理由は”獣害”と”担い手不足”
地元の方によると、サルやイノシシの被害が年々ひどくなり、電気柵を設置しても突破されるケースが増えてしまったそうです。
さらに
- 担い手の高齢化
- 作業量の負担
- 補助金の縮小
などが重なり、続けるのが難しくなったとのことでした。
「守りたい気持ちはあるけど、現実的にはもう限界です」
そんな声が地域から上がっています。
400年続いた棚田の歴史

北五百川の棚田は、江戸時代から続くといわれる長い歴史を持っています。
急斜面を利用した独特の形状は、昔の人たちが知恵と手作業で作り上げたもの。
新潟の農村文化を象徴する景観の一つでした。
観光地として大々的に宣伝されていたわけではありませんが、写真好きの方や棚田ファンにはよく知られたスポットで、SNSでも「新潟の絶景」としてたびたび話題になっていました。
見に行くなら”今年が最後”
棚田としての営みは今年で終わるため、景観として見られるのも事実上これが最後になります。
田植えや稲穂の状態を見ていなくても、棚田そのものの地形はまだ残っていますので、「最後の姿を写真に残したい」という方は早めに訪れるのが良さそうです。
新潟の棚田が抱える課題
今回の北五百川だけでなく、新潟県内の棚田はどこも獣害や担い手不足に悩まされています。
棚田は美しい景観であると同時に、維持するにはとても手間がかかる農地です。
今回のニュースは、地域の農業が抱える現実を象徴しているようにも感じます。
北五百川の棚田は、市が案内する”遊歩道”として見学できます
北五百川の棚田ですが、三条市が公式に案内する「北五百川棚田遊歩道」として公開されています。駐車場や案内看板が整備されており、観光客が歩いて訪れることができる場所として案内されています。
一部ルートは災害により通行できませんが、棚田の姿を静かに眺められる散策路は利用できます。
今の棚田の姿は、写真に収めておきたい風景
営農が終わることで、棚田の風景は少しずつ変わっていく可能性があります。市が案内する遊歩道として公開されている今のうちに、静かな棚田の姿を写真に残しておくのも良いと思います。地域の歴史が刻まれた風景を、歩きながらゆっくりと感じられる場所です。
北五百川の棚田を残すために、三条市と地域が続けてきた取り組み
資料を見る限り、北五百川の棚田を残すために、三条市と地域はさまざまな形で努力を続けてきたことがわかります。棚田の遊歩道整備や景観の保全、鳥獣害対策、ドローン導入の検討など、営農を続けるための取り組みは確かに行われていました。それでも、急斜面での作業負担や高齢化、獣害の深刻化といった現実的な課題が重なり、棚田の営農は限界を迎えたのだと思います。
新潟いいね!北五百川の棚田が400年の歴史に幕を下ろします。
新潟の歴史や絶景がまた一つ消えてしまうのは残念ですが、地域の方々が長い間守り続けてきたことに、ただただ頭が下がります。
見学等が可能ならば写真に残したいですね。












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