魚沼市で毎年7月に開催される「南方稲荷尊天例大祭」は、地域の歴史と信仰が息づく伝統行事です。狐神輿や餅まき、大般若会など、見どころ満載のこのお祭りは、地元の人々にとっても特別な一日。この記事では、祭りの由来から当日のスケジュールまで、わかりやすくご紹介します。
南方稲荷尊天例大祭とは?

南方稲荷尊天例大祭(なんぽういなりそんてんれいたいさい)は、南魚沼市の臨済宗・関興寺で毎年7月の第1日曜日に行われる伝統行事です。2025年7月6日(日)に開催予定です。
この祭りは、戦国時代の「御館の乱」に由来しています。上杉謙信の死後、家督争いで劣勢だった上杉景勝を救った謎の武者・渡邉藤兵衛が、実は稲荷権現の化身だったという伝説が残されています。その武者を祀るために「南方稲荷尊天」が創建され、以来、地域の守り神として信仰されてきました。
2025年の開催概要とアクセス
- 南方稲荷尊天例大祭
- 開催日:2025年7月6日(日)
- 場所:関興寺(新潟県南魚沼市上野267)
- アクセス
- JR上越線「石打駅」から徒歩約17分、車で約8分
- 関越自動車道「塩沢石打IC」から車で約7分
- 駐車場:普通車用あり
当日のスケジュール
南方稲荷尊天例大祭のタイムスケジュール
- 8時~ 灯籠点灯式
朝の静けさの中で灯籠がともされ、神聖な空気に包まれます。 - 9時30分~ 狐神輿登宮
狐の面をつけた担ぎ手たちが神輿を担ぎ、境内を練り歩く姿は圧巻です。 - 10時~ 大般若会
600巻にも及ぶ大般若経を転読する荘厳な法要。仏教文化の深さを感じられます。 - 11時/13時~ 餅まき
子どもから大人まで大盛り上がりの餅まき。運が良ければ景品付きの餅も! - 11時30分~13時 大抽選会
地元の特産品などが当たる抽選会。観光客にも人気のイベントです。 - 綿あめサービス
子どもたちに嬉しい無料サービスもあり、家族連れにもぴったり。
歴史と信仰が息づく関興寺と南方稲荷
関興寺は600年以上の歴史を持つ禅寺で、「味噌なめたか」の逸話でも知られています。裏山に祀られた南方稲荷は、開山禅師の夢に現れた観音菩薩の化身とされ、寺の守護神として信仰されてきました。御館の乱の際には、寺の僧兵300人が景勝に加勢したという記録も残っており、地域と歴史のつながりを感じさせます。

南方稲荷尊天例大祭は、歴史と信仰が融合した南魚沼市ならではの伝統行事です。狐神輿や大般若会、餅まきなど、見どころが多く、家族連れや観光客にもおすすめ。地域の人たちの温かさと、歴史の重みを感じられる貴重な体験になるでしょう。2025年夏の予定に、ぜひ加えてみてください。