UX新潟テレビ21「まるどりっ!」(毎週土曜日あさ9時30分放送)「得報アンサー」で東京駅地下グランスタのマンゴツリーキッチン パッタイ オリジナル『生米麺(クイッティオ)』が取り上げられました。
パッタイ専門店『マンゴツリーキッチンパッタイ』がオープン。オリジナル生米麺クイッティオを使用した超本格派で麺の開発には数年かかっているそう。https://t.co/fvazZ5HZcG pic.twitter.com/nzd9T9Lkfa
— グランスタ@東京駅エキナカ (@gransta_jp) 2017年9月1日
- パッタイ
米の麺を使ったタイの焼きそば
こちらのパッタイ専門店のお客さんに聞いてみると、「麺が太くてモチモチして、すごくおいしい」といいます。
その人気はお米で作った麺にありました。お米の麺は『生米麺』といいます。
米粉麺なら食べたことはありますが、生米麺は初めて聞きました。
そして、東京のお話?と思われるかもしれませんが、なんと生米麺を製造しているのが新潟県上越市にある会社なんです。
上越市産の生米麺の誕生
東京 丸の内ビル35階にあるマンゴツリー東京のタイ料理の人気の秘密は上越市産の生の米麺は原料も製造もすべて100%上越市産です。
なぜ上越の米麺を使う?
ミールワークス専務取締役 熊谷亜里さんは「日本でのタイ料理は輸入の乾麺が主体ですから、より本物を求めると生麺を使っていきたい。あるWEBサイトを見て自然芋そばが持ってる機械がタイ製っぽいなぁと。上越市の浦川原にちょうど3年前に行きました実際に機械を見せてもらって、まさに「これ」だなと、これで作れば絶対にうまくいくという確信を持って」依頼したそうです。
株式会社 自然芋そば 上越市浦川原区
9年前に 米麺の製造機械をタイから輸入
自然芋そば代表取締役社長 古川康一さんは「(3年前)米麺の製造量が減ってきていた時期でもあって、非常にありがたいお声がけでした。麺を作ること自体は難しいことではなかったんですが、ミールワークスさんが希望する本場の麺に合わせていこうと、配合を変えたり、暑さを変えたりだとか、そういった面でいろいろ試作を繰り返してやってきました」といいます。
自然芋そばさんが製造する生米麺の特長は、米粉を使わず、水と一緒に米を引く「水引き製粉」という方法です。
「蒸す・乾かす・冷ます」という工程を進むと四角い板状になります。それを料理に合わせ3ミリ、5ミリの幅にカットするとmade in 上越の米麺が完成します。
米麺の米も上越市で生産している。
上越米粉研究会の皆さん11人の農家が集まり、米麺に適した品種「越のかおり」を栽培しています。
実はこの「越のかおり」が米麺に適しています。それは、アミロース(約33%)が多く含まれるので、粘り気が少なく麺ばなれが良いので、製麺に適しているんだそうです。
上越米粉研究会会長 所山正隆さんは「誰も手を付けていなかった米粉用米の米麺に取り組むことができたのは非常に幸運だったと思っています」と話します。
ミールワークスの熊谷さんは「普通の米ではできない。この越のかおりという品種じゃないとおいしい麺は絶対にできないです」といいます。
レストラン運営会社ミールワークスさんでは、上越市の製麺会社と農家さんとの共同開発が成功し、タイからの輸入をやめ、全ての米麺を上越市産に切り替えることができました。
そして、国産の生の米麺を使いたいという料理店が増えていて生産が間に合わない状態です。
都内で10店舗を展開しているフォー専門店コムフォー(東京・銀座3丁目)では、評判を聞きつけすでに一部の店舗で上越市産の生の米麺を使っています。
生産農家さんも積極的に協力していて、『越のかおり』の作付面積はおととし 6haでしたが、今年は38haで6倍以上となり、今年の生産量の見込みは225トンとなっています。
ミールワークスの黒谷さんは、すごい量ですが今年中に売り切ってみせるといいます。
そして、まもなく稼働する独自開発した米麺製造機械で1日でも早く量産体制を整えるそうです。
株式会社 自然芋そば
住所:〒942-0331 新潟県上越市浦川原区長走848
TEL: 025(599)2219 / FAX: 025(599)2211
自然芋そばの周辺の地図・場所
以上、まるどりっ!得報アンサーは、生米麺についての情報でした。
今後、スーパーなどでも生米麺を購入することができるようになるのでしょうか。また、新潟でお取り扱いの料理店はないのですかね。すごく食べてみたいです。