新潟県のコメ農家さんが、雪国でのレモン栽培に挑戦していることが話題になっています。温暖な地域の栽培が一般的なレモンを、豪雪地帯の新潟で育てるという試みは、農業の新たな可能性を広げるものです。
コメ農家がレモン栽培に挑戦した理由は?
新潟県は日本有数の米どころですが、コメの育苗ハウスは使用期間が限られており、年間の大半は空いている状態でした。この「もったいない」状況を活用しようと、コメ農家がレモン栽培を始めたのです。
「雪国すかっとレモン」の特徴

栽培されている品種は「ビラフランカ」。広島などのレモン名産地でも栽培されている品種で、新潟の気候にも対応できる可能性があると期待されています。また、新潟でのレモン栽培の第一人者によると、鉢植えの方が収穫量が多くなることが分かっており、効率的な栽培方法として採用されています。
新潟県産レモンを活用したベーカリーの新メニュー
新潟市内のベーカリー「MOUNT TEN BREAD(新潟市中央区清五郎283-1)」さんでは、新潟県産レモンを使用した新メニューを開発しています。海外産のレモンは、爽やかな香りが少し弱かったりしますが、フレッシュな香りが非常に強く感じられるのが特徴です。はちみつ漬けにしても酸味がしっかり残るため、スイーツやパンとの相性が抜群です。
本格出荷は今年の冬を予定
「雪国すかっとレモン」は、2025年の冬に本格出荷を予定しています。コメ農家の木龍拓也さんは、「コシヒカリに並ぶような雪国レモンというブランドを確立したい」と期待を寄せています。さらに、新潟駅内の青果店「YAOYA SUN」さんでは、すでにこの雪国すかっとレモン(参考価格321円)が販売されているとのことです。
新潟の農業に新たな可能性をもたらす「雪国すかっとレモン」。今後の展開に注目です!